【第2回手動リピートFX講座】2段階手動リピートFXで利益率を高めよう〜ステップアップ編〜
こんにちはKei(@zerofx_kei)です。
今回は手動リピートFX講座ステップアップ編の第2回「2段階手動リピートFXで利益率を高めよう」の講義です。
前回の講義で手動リピートFXの決済幅を最適化する方法をお伝えしました。
私が紹介する手動リピートFXではもう1つ利益率を高める方法があります。
それが今回お伝えする「2段階手動リピートFX」という手法です。
入門編で紹介した方法を少しアレンジするだけで利益率を高めることが出来ますので、是非皆さんの運用にも取り入れてみてください。
2段階手動リピートFXって何?
手動リピートFXで想定レンジを広く設定して運用した場合、ロスカットのリスクは軽減されますがどうしても資金効率が悪くなってしまいます。
資金効率を上げるために想定レンジを狭くすれば、ロスカットのリスクが高まり長期で安定して運用することは難しくなってしまいます。
そこで2段階手動リピートFXという手法を取り入れることで、想定レンジを狭めることなく利益率を高くすることが出来るようになります。
2段階手動リピートFXのイメージ
メインレンジとサブレンジ
豪ドル/円のチャートを例に過去の値動きを振り返ってみると、値動きの大半が①のレンジ内に収まっていることが分かります。
相場に大きな変動があった際には②のレンジに突入していますが、割合で言えばごくわずかの期間しか②のレンジには入っていません。
手動リピートFXでリスクを避けようと想定レンジを広くするということは、滅多に価格が推移しない②のレンジに備えて多くの資金を寝かせておくことに繋がります。
このことが手動リピートFXの資金効率を下げる大きな要因となっています。
そこで2段階手動リピートでは価格の推移のメインとなる①メインレンジに重点的に資金を配分することで、資金効率を高めていきます。
メインレンジの設定がポイント
先ほどのチャート画像では過去の値動きを①メインレンジ②サブレンジの2つに分けました。
2段階手動リピートFXでは資金を①メインレンジでは多く②サブレンジでは少なく配分します。
こうすることで手動リピートFXにおける資金効率が上がり、メインレンジ内での値動きに対してより多くの収益をあげることが可能となります。
メインレンジの設定が重要
2段階手動リピートFXではメインレンジに資金をより多く配分します。
その為メインレンジの設定が収益率に大きく影響してきます。
メインレンジが広い場合、狭い場合のそれぞれの特徴を把握しておきましょう。
メインレンジが狭い場合
・メインレンジ内で価格が推移すれば収益率が増加
・メインレンジを外れた場合の逸失利益が増加する
メインレンジが広い場合
・必要資金が増え資金効率が下がる
・メインレンジを外れた場合の逸失利益が減少する
2段階手動リピートFXではメインレンジの決定がとても重要になってきます。
メインレンジから外れた場合に収益性が低くなってしまうので、初めはメインレンジをなるべく広く設定することをおすすめします。
次の項目で私の設定も公開しますので是非参考にしてみてください。
2段階手動リピートFXの運用方法
2段階手動リピートFXの仕組みを理解したところで、実際の運用方法を紹介していきます。
実際に私が運用している設定や気になる必要資金について解説しています。
2段階手動リピートFXの設定
実際に私が運用している2段階手動リピートFXの設定を公開します。
豪ドル/円のハーフ&ハーフで、1ドル=70円〜90円をメインレンジとして設定しています。
私の2段階手動リピートFX設定 | |
通貨ペア | 豪ドル/円 |
メインレンジ買い | 70円〜80円 |
メインレンジ売り | 80.2円〜90円 |
サブレンジ買い | 50円〜69.8円 |
サブレンジ売り | 90.2円〜110円 |
トラップ幅 | 20pips |
決済幅 | 70pips |
資金配分係数 | 2 |
必要資金 | 3,900円/1口 |
資金配分係数という項目は、サブレンジでの取引数量「1」に対してのメインレンジでの取引数量をあらわす数字です。
今回の資金配分係数は「2」で設定していますので、サブレンジでの取引数量が1ドルであった場合にメインレンジの取引数量は2ドルとなります。
メインレンジでの取引数量2ドル、サブレンジでの取引数量1ドルを1口とした場合の必要資金は「3,900円/1口」となります。
これを最小単位として運用資金に応じた取引数量を決定していきます。
例 運用資金が10万円の場合
10万円÷3,900円(1口あたりの必要資金)=25.6…
取引可能口数は25口
実際の取引数量は資金配分係数を考慮してメインレンジ50ドル、サブレンジ25ドル
といった具合に計算をして注文の発注をしていきます。
必要資金の比較
ここで2段階手動リピートFXと通常の手動リピートFXの必要資金について比較してみましょう。
以下が手動リピートFX講座入門編で紹介し、実際に私が1年間運用していた設定です。
通常の手動リピートFX設定 | |
通貨ペア | 豪ドル/円 |
買いトラップ | 50円〜80円 |
売りトラップ | 80.2円〜110円 |
トラップ幅 | 20pips |
決済幅 | 50pips |
必要資金(想定値幅の下限) | 1ドル/2,550円 |
必要資金(想定値幅の上限) | 1ドル/2,910円 |
私は以上の設定で1年間手動リピートFXを運用して約4%の利益率を達成出来ました。
取引1ドルあたりの必要資金は2,550円でした。
今回の2段階手動リピートFXの設定ではメインレンジで価格が推移した場合、3,900円の必要資金で通常の手動リピートFXの2倍の数量を取引出来ます。
通常の手動リピートFXの約1.5倍の資金で2倍の数量を取引できるので、資金効率が格段に上がっていることがお分かりいただけると思います。
2段階手動リピートFXの設定の決め方
当ブログでは私の2段階手動リピートFXの設定を公開していますので、真似するだけで誰でも私と同じように利益を出すことが出来ます。
慣れてきたらオリジナルの設定にして運用してみるのも面白いですしオススメです。
今回紹介した設定の数値を調整するだけで簡単に設定をアレンジ出来ます。
運用資金や目標とする利益率に応じて設定を調整して運用してみましょう。
2段階手動リピートFXの設定はおもに
・メインレンジの値幅、サブレンジの値幅
・メインレンジ、サブレンジの資金配分係数
・トラップ幅、決済幅
の数値を調整することで収益性も変わってきます。
必要資金の計算が簡単に出来る「手動リピートFX設定管理ツール」も公開していますので、オリジナルの設定を決める際には是非活用してみてください。
バックテストでの検証結果
ここまでで2段階手動リピートFXの仕組みや運用方法については理解していただけたかと思います。
実際に2段階手動リピートFXを取り入れると、どれほど収益率が上がるのか気になりますね。
インヴァスト証券のトライオートFXでは「ビルダー機能」と言うバックテストツールが利用出来ます。
今回はこのビルダー機能を使い手動リピートFXの収益を過去3年間にわたりシミュレートしてみました。
手動リピートFXシミュレート比較
トライオートFXのビルダー機能を使ったシミュレート結果となります。
注文設定本数の上限が100本だった為に、過去3年分の値幅の上値と下値をフォローしつつトラップ幅を30pipsに調整していますのでご了承ください。
シミュレートでの最低取引単位が1,000通貨となっていますので、必要資金や運用益の計算は取引数量が1,000通貨の場合の数値となっています。
2段階手動リピートFXでのシミュレートは、先に紹介した設定で1,000口の取引をした場合の数値となっています。
通常の手動リピートFX設定
期間損益 | 363,409円 |
含み損 | 14,432円 |
必要資金 | 1,700,000円 |
年平均利益率 | 7.1% |
2段階手動リピートFX
期間損益 | 626,611円 |
含み損 | 28,864円 |
必要資金 | 2,600,000円 |
年平均利益率 | 8.1% |
通常の手動リピートFXと2段階手動リピートFXの収益を比べてみると、やはり2段階手動リピートFXの方が利益率が高くなっていることが分かります。
途中コロナショックと呼ばれる相場の変動があったことで、2段階手動リピートFXでは価格がメインレンジを外れてしまっています。
2段階手動リピートFXでは価格がメインレンジを外れてしまうと、通常の手動リピートよりもパフォーマンスが低くなってしまいます。
その為シミュレート期間トータルでは年平均1%ほどの利益率の差しか出ていませんが、コロナショックの影響を受けた期間以外では2段階手動リピートFXは更に高い利益率を出しています。
実際の運用ではメインレンジを外れた場合に、レンジを臨機応援に変更して対策をすることでパフォーマンスの低下を防いでいきましょう。
バックテストツールの使い方
バックテストツールを実際に使ってみたい方のために、私が利用しているトライオートFXのビルダー機能について説明します。
ビルダー機能を使えばバックテストの専門知識がなくても、簡単にシミュレートで様々な検証をすることが出来ます。
オリジナルの設定のパフォーマンスを検証する場合にとても便利な機能なのでオススメです。
非常に便利なビルダー機能ですが、
・注文を100本までしか設定出来ない
・任意の期間のシミュレートが出来ない
といったデメリットもあります。
ですが手動リピートFXの設定の収益性をある程度は把握出来ますので、活用することのメリットの方が大きいと私は考えています。
ビルダー機能の詳しい使い方は下の記事からご覧いただけますので、興味のある方は是非チェックしてみてください。
くまくまの手動リピートFX相談室
初心者の方でも手動リピートFXで運用が始められるよう、極力丁寧に講義を進めていますが、どうしても分からない箇所が出てくるかと思います。
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【第2回】手動リピートFX講座まとめ
以上で手動リピートFX講座ステップアップ編の第2回「2段階手動リピートFXで利益率を高めよう」の講義は終了です。
今回解説したように手動リピートFXのレンジを、メインレンジとサブレンジに分けることで資金効率が格段に上がります。
第1回講義で解説した決済幅を最適化する方法とあわせて、収益率を高めていきましょう。
私の2段階手動リピートFXの設定や運用成績もブログで公開していますので、まずは私の設定を真似して運用するのがオススメです。
運用に慣れてきたら設定管理ツールやバックテストツールを活用して、オリジナルの設定も試してみましょう。
ステップアップ編第3回の講義では「複数通貨ペアの運用」について解説をしていきます。
運用する通貨ペアを増やすことで、リスクの分散や収益の安定性を高めることが出来ます。
長期で運用していくのに大切な内容ですので、是非目を通してみてください。