【第3回】手動リピートFXってどんな手法?〜初心者でも安心手動リピートFX講座〜

こんにちはKei(@zerofx_kei)です。
今回は手動リピートFX講座の第3回「手動リピートFXってどんな手法?」の講義です。
第2回までの講義ではFXの基本的な仕組みについて勉強しました。
今回の講義では私がメインの運用方法としている「手動リピートFX」という手法について解説していきます。
手動リピートFXはマネースクエア社が提供する「トラリピ」という発注方法を元に、少額から運用できるように改良した手法となります。
仕組みそのものはいたってシンプルですので、手動リピートFXのイメージをしっかりとつかみ運用の準備を進めていきましょう。







トラリピってどんな手法?


私が運用している「手動リピートFX」の仕組みを説明する前に、マネースクエア社が提供している「トラリピ」について簡単に解説します。
大まかな仕組みは同じですのでイメージだけでもつかんでおきましょう。



マネースクエア社の「トラリピ」
マネースクエア社が提供している発注方法に「トラリピ」というものがあります。
私が運用している手動リピートFXもこの「トラリピ」の仕組みを応用した方法です。
トラリピとは「トラップリピートイフダン」の略称であり、マネースクエア社が特許を取得した発注方法のことを指します。
利益の仕組みとしては一定の値幅内に等間隔でトラップと呼ばれる買い注文(もしくは売り注文)を仕掛け、あらかじめ想定した利益が出た時点で決済をします。
決済をされた後は再びトラップの設置→トラップの発動→決済の流れを繰り返します。
このような取引手法のことをトラリピと言います。
相場が一定の値幅内で推移し続ける限り利益を生み出し続けるというのがトラリピの最大の魅力です。
下記リンクからマネースクエア社のトラリピ解説動画をご覧頂けます。
動画で解説されていてトラリピのイメージをつかむのに役に立つのでチェックしてみてください。
トラリピの運用には資金が必要
マネースクエア社のシステムを使えば発注等を全て自動でやってくれて便利なのですが、1000通貨単位の取引にしか対応していないことから元手の少ない私には現実的な手段ではありませんでした。
ちなみに私の手動リピートFXの設定で豪ドル/円の取引を1000通貨単位でおこなうには約200万円の資金が必要となります。
そこで私が考えた方法はSBI FXトレードというFX取引業者の口座を使い、手動リピートFXという方法で取引を行うというものです。
SBI FXトレード公式サイト
【画像引用:https://www.sbifxt.co.jp/】
手動で行うことで手数料も若干抑えられますし、SBI FXトレードの最低取引単位は1通貨からとなっています。
1通貨単位の取引ということは私の運用する豪ドル/円の取引であれば、一度につき1ドル以上の売買をすればOKということになります。
この場合約2,000円あれば手動リピートFXの設定を運用していくことが出来るので、かなりハードルの低い運用方法となります。
気になる2社の運用条件を比較 | ||
マネースクエア | SBI FXトレード | |
運用方法 | トラリピ | 手動リピートFX |
取引単位 | 1,000通貨単位〜 | 1通貨単位〜 |
私の設定での資金目安 | 約200万円〜 | 約2,000円〜 |
※必要資金は豪ドル/円を当ブログで紹介している設定で運用した場合を元に算出
手動リピートFXをチャートで解説


手動リピートFXが実際どのように収益を生んでいくのか、言葉で説明してもなかなかイメージがつかみにくいと思います。
ここでは実際のチャート画像を使用して手動リピートFXの基本的な仕組みについて解説を進めていきます。



手動リピートFXで利益が出る仕組みは?
〜チャート例①〜
まずは上の画像をご覧ください。
チャートを左から順番に見ていくと1つ目の白丸の部分で買い注文を入れています。
その後、価格が上がるたびに更に2つの買い注文を入れています。
手動リピートではこのように常に一定の間隔で買い注文を入れておきます。
それぞれの買い注文のことをトラップ、買い注文を入れておく価格の間隔のことをトラップ幅と言います。
その後価格が上昇して最初に仕掛けた3つのトラップそれぞれに利益が出てきたので、矢印の先の白丸の箇所で決済します。
これが手動リピートFXで利益を出すまでの取引の一連の流れとなります。
手動リピートFXではこの一連の取引をIFD(イフダン)注文という種類の注文を使い、価格がいくらになったら買い、価格がいくらになったら売るのかを事前に設定しておきます。
利益が出たらリピート注文を出そう
無事に売り注文まで執行されて利益が確定したら再度同じ価格に買い注文、売り注文を設定しトラップを仕掛けておきます。
このように再度トラップを仕掛ける作業のことを「リピート」と言います。
トラップを設定し、売り注文まで執行されたら手動でリピートをするので「手動リピートFX」と呼んでいます。
このようにして相場価格の上下の中で無数に買い注文、売り注文の発注を繰り返し利益を積み重ねていくというのが手動リピートFXの基本的な仕組みとなります。
手動リピートFXの想定値幅は?


ここまでの説明で手動リピートFXの基本的な仕組みについては理解していただけたかと思います。
それでは手動リピートFXで資産を運用するにあたってどれだけの値動きを想定しておけばよいでしょうか。
手動リピートFXという仕組みの性質上、短期的な価格の上下は関係なく、ひたすらトラップを仕掛けて利益が乗るのを待たなければいけません。
そのためには長期に渡る価格の推移を想定しておく必要があります。
当然未来のことは予測出来ませんので、一度過去の値動きを振り返っておきましょう。



【豪ドル/円】の過去の値動き
〜豪ドル/円チャート〜
上の画像は豪ドル/円の2005年1月〜2021年11月の値動きを示したものです。
値動きとしては比較的安定しているので、手動リピートFXで重要となる値幅の想定がしやすい通貨ペアと言えます。
その中でも価格が激しく下落している期間がありますね。
チャート左上の白丸で囲った箇所で豪ドル/円は史上最高値である1ドル=107.80円を記録しています。
そのわずか1年後の2008年10月に史上最安値である1ドル=55.02円を記録しています。
当時リーマンショックをきっかけに市場は大混乱に陥りました。
豪ドル/円を手動リピートFXで長期で安定して運用するためには、史上最高値と最安値までの値幅は想定して、その全てにトラップを仕掛けておく必要があります。
ちなみに私は心配性ですので、豪ドル/円の史上最高値、最安値プラスアルファまでを想定して資金管理をしています。
実際に私が想定している値幅は1ドル50円〜1ドル110円までです。
これだけ想定しておけばよほどのことがない限り安心して運用していくことが出来ます。
手動リピートFXに必要なトラップの数は?
豪ドル/円の想定値幅を1ドル50円〜110円とした場合、60円もの値幅を想定して運用していかなくてはいけないので、設置するトラップの本数も相当なものとなります。
私は20pipsごと(1pips=1銭)に1本のトラップを設置していますので、総数では300本のトラップを設置して管理しています。
想定値幅1ドル50円〜110円の場合 | |
トラップ幅 | トラップ数 |
20pips | 300本 |
30pips | 200本 |
40pips | 150本 |
50pips | 120本 |
手動リピートFXでは仕掛けるトラップの数を増やせば増やすほど比例して必要な資金も大きくなってしまいます。
もちろんトラップの間隔を広げたり、想定する値幅を狭くすることで必要資金は抑えることが出来ます。
ですが私は長期に渡り安定して運用することを第一に考えていますので、そのような選択肢は取っていません。
それでも300本ものトラップを設置するとなると、かなりの資金が必要になってしまいます。
そこで私が実践している手法の一つに「ハーフ&ハーフ」というものがあります。
「ハーフ&ハーフ」で運用することにより必要資金をなんと約半分に抑えることが出来るのです。
手動リピートFXの資金を抑える方法


ここでは手動リピートFXで運用するにあたって欠かせないテクニックである「ハーフ&ハーフ」について解説をしていきます。
第1回の講義で解説した「売り→買い」で利益を出す仕組みの応用となります。





高価格帯と低価格帯
〜豪ドル/円 チャート例〜
まずは上の画像をご覧ください。
先ほどご覧頂いた豪ドル/円の2005年1月〜2021年11月のチャートに一部手を加えたものです。
豪ドル/円の史上最高値である1ドル=107円と史上最安値である1ドル=55円のほぼ中央にあたる1ドル=80円に赤いラインが引いてあります。
価格が一定の幅で推移すると仮定した場合、上の画像では1ドル=80円より上は高価格帯、1ドル=80円より下は低価格帯と考えることが出来ます。
過去の値動きを振り返って考えた場合、高価格帯では価格は今後下がる可能性の方が高く、逆に低価格帯では価格は今後上がる可能性の方が高いと言えます。
ハーフ&ハーフという手法ではこのように想定する値幅を高価格帯と低価格帯の2つに分けて考えます。
買いトラップと売りトラップ
ここで第1回の講義を思い出してほしいのですが、売りポジションを持って売りから取引に入った場合、価格が下がったところで買い戻すことで利益を出すことが出来ます。
ですので先ほどの画像のように想定している値幅の中間の価格より上では売りトラップを仕掛け、中間の価格より下では買いトラップを仕掛けて手動リピートFXを運用していきます。
こうすることにより利益に繋がる確率は高くなりますし、必要な資金も約半分に抑えることが出来るメリットが生まれます。
例えば買いポジションのみで手動リピートFXを運用した場合、価格が下落した場合には高価格帯での買いポジションが積み重なり多くの含み損を抱えることになります。
ハーフ&ハーフを使わない場合
ですが高価格帯では売りトラップを仕掛けることで、価格が下落して低価格帯に突入する頃には、高価格帯で保有した売りポジションは全て利益が出て決済されているはずです。
ハーフ&ハーフを使った場合
買いトラップと売りトラップを使い分けることで、保有するポジションの数、含み損を抑えることが出来ます。
買いトラップと売りトラップの切り替えのポイントを想定する値幅のちょうど真ん中に持ってくることから、このような手法は「ハーフ&ハーフ」と呼ばれています。
くまくまの手動リピートFX相談室


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【第3回】手動リピートFX講座まとめ


以上で手動リピートFX講座第3回「手動リピートFXってどんな手法?」の講義は終了です。
少し長くなってしまいましたが、今ここで全てを理解する必要はありませんので安心してください。
手動リピートFXという手法がどのようにして利益を生み出すのか、イメージだけでも掴んでもらえればひとまず大丈夫です。
実際に手動リピートFXを運用する為には手動リピートFXの設定(トラップの間隔、決済の値幅、想定値幅など)を決めなければいけませんが、詳細は第5回の講義で解説していきます。
いくつかの設定パターンを紹介して必要な数字も全て掲載していきますので、読者の皆さんは実際の細かい計算もする必要なく手動リピートFXを始めることが出来ます。
次回第4回の講義は「FXの口座を開設してみよう」となっています。
資金を入金して運用していくにはFXの取引口座が必要です。
私が利用しているSBI FXトレードの紹介と口座開設の手順について説明していきます。
それでは次回講義でお会いしましょう。